今回は、2013年度の高校入試制度を考える連載の第2回です。
このエントリでは、『2月中旬に、全日制、定時制、通信制のすべてで同一日程の「共通選抜」を実施する。』ということについて考えていきたいと思います。
現行の制度では、全日制と、定時制・通信制の試験は受験日程がことなります。
全日制の後期選抜合格発表が終わった後に、定時制の後期選抜出願があるのです。
そのため、後期選抜で全日制の高校にチャレンジをして、ダメだったときは定時制を受ける、ということが可能でした。
しかし、今回の制度では、そのかたちでの受験が難しくなっています。
全日制の試験と同日に、定時制の試験も行われるからです。
この変更により、最初から定時制を第一志望で考えている生徒にとっては、とても有利になりました。
そして、定時制・通信制に関しては、共通選抜に加え「定通分割選抜」も行われます。
この「定通分割選抜」は共通選抜の後に行われるため、共通選抜で全日制を受験して落ちてしまった生徒も受けることができます。
定時制に関しては以上のような2段構えの入試ができる、ということですね。
今の社会状況を考えると、定時制高校の人気は上がってくるのではないでしょうか。
この部分に関してはそのことを見越しての制度改革ではないかと考えます。
「定通分割選抜」については、細かいところがまだ分からないので、分かり次第ご報告させて頂きたいと思います。