前回の記事はこちらから。
前回は合宿2日目のレクリエーションについて記載しました。
今回は合宿の結果とその後について記載します。
ここまで8回にわたり合宿について記載してきましたが、これで最後になります。
くどいようですが、NEO合宿のテーマは「スペシャリストになろう!」でした。
それぞれの生徒が目標を立て、その目標達成のために努力する。
そんな内容でした。
結果から言うと、しっかり達成できた生徒もいれば、残念ながら達成できなかった生徒もいました。
英単語を200個以上覚えた強者もいれば、ケアレスミスで落としてしまった生徒もいました。
達成できなかった生徒に関しては、本人が一番悔しかったと思います。
合宿中での勉強に向かう姿勢がみんな本気だっただけに、ショックだったことでしょう。
ただ、それも一つの経験なのだと思います。
大事なのは、それを糧に今後をどう過ごすかという点なのではないでしょうか。
後日談として、以下のようなことがありました。
合宿参加者の中で、英単語を210個覚えることを目標にしている生徒がいました。
その生徒は英単語を覚えるのが苦手で、
それが足を引っ張って英語が伸びない、という経験を何度もしてきました。
その現状をどうにかしたいという思いから、前述の目標を掲げたのだと思います。
合宿中でも英単語の暗記は困難を極めました。
集中しているし、英単語もたくさん書いています。努力はしているんです。
しかし、どうしても頭に入ってこない。時間だけが過ぎていく……。
本人も焦っていたと思います。
そこで、講師から覚え方について指導をすることにしました。
やり方の押しつけになっても良くないので、様々な覚え方を試してもらいました。
本人にとって、どのやり方が一番早くて正確なのか。
それがわかりやすいように、ストップウォッチで計測しながら行いました。
その結果、英単語を覚えるスピードは数倍に跳ね上がりました。
「やり方を少し変えるだけで、ここまで変わるんだ」というのを実感してくれたと思います。
それから、その生徒は、それまでよりも早いペースで英単語を覚えていきました。
しかし、その指導が入ったのは最終日だったので、時すでに遅し……。
残念ながら間に合いませんでした。合宿の最終テストまでに目標数を覚えることはできなかったのです。
合宿が終わった瞬間は、その生徒も悔しいと感じていたはずです。
「もう少し早くやり方を知っていれば……」という思いもあったことでしょう。
私も、せめてもう少しでも早く指導できていれば……と思いました。
でも、後日嬉しい報告がありました。
なんと、その生徒は、合宿が終わってからも、毎日のように英単語暗記を続けているようなのです。
それも、後悔によって苦しみながらではありません。
実に嬉しそうに、「勉強の仕方がわかって良かった!」と言っていました。
あんなに英単語暗記を嫌がっていたのに、今は自主的に勉強している。
かなり嬉しい変化でした。
この生徒のように、合宿ではその後につながる姿勢が身に着くものだと思います。
まず、自分で努力しながら、これでもダメ、あれでもダメだと悩みながら取り組むんです。
そして、その上で新しい方法にもチャレンジして、心の底から「これだ」と思える勉強法を見つける。
その課程が重要なのではないでしょうか。
この生徒に限らず、合宿に参加した生徒の態度は良くなったと感じています。
本人たちが自覚しているかどうかはわかりませんが、
他の講師からも「以前とは違う」との声を聞いています。
3日間でも「集中してやりきった」という経験・自信がそうさせているのだと思います。
合宿では、3日間続けて四六時中勉強し続けました。
しかも、それらは先生が前に立っていて、聞いていればいいというものではありません。
すべてが「自分が動かないと進まない勉強」です。
「誰かに引っ張られなくても、自分で進めることができる」
その潜在意識が芽生えただけでも大きな収穫だと感じています。
目標を達成する経験もしてほしいところでしたが、失敗から学ぶとか、
こういった意識の変化も重要な要素なのだと、改めて思いました。
合宿では辛いと感じたこともあったと思いますが、
合宿に参加した生徒に「もう一回どこかでやろうか?」と言うと、みな口を揃えてこう言います。
「やりたいです!」
この言葉がもつ意味は大きいですね。
スクールネオ 城代
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